M&A三井E&S(東京都中央区)は4月30日、関係会社で商船の設計開発を手がける三井E&S造船(港区)の株式を常石造船(広島県福山市)に全株譲渡すると発表した。造船事業は同社の創業以来、主要事業の一つだったが、近年は事業を縮小。常石造船が三井E&S造船の株式の66%を保有し子会社化していた。
今回の株式譲渡によって、三井E&S造船は常石造船の完全子会社となる。三井E&Sの前身は三井物産造船部で、戦中戦後と日本の造船業の中心の一つだったが、その後、船舶用エンジンや港湾物流分野で事業を拡大。一方で2022年には三井E&S造船の株式17%の常石造船に譲渡し、同社が筆頭株主になるなど、造船事業を縮小していた。
三井E&Sの発表によると、同月28日の取締役会で譲渡を決定した。三井E&S造船の持続的な成長と常石グループの事業強化のため、株式を譲渡することにしたとしている。株式の譲渡日は明らかにされていないが、26年度3月決算で42億円の売却を計上する。
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