ロジスティクスセンコーグループホールディングス(センコーGHD)は1日、サービスロボットとロボットマネジメントシステムの販売・開発を手がける「ヒトトロボソリューション」(HS、東京都江東区)を設立したと発表した。同社は資本金が5000万円、従業員数は3人で、社長には福島康人氏が就任する。
センコーGHDは、2016年の創業100周年を記念して「センコーユニバーシティ」を開学。その目的は、次の100年を見据え、最新の知識や技術を身に付け、物流事業のみならずさまざまな事業を創出・発展できる経営人材を育てることだった。HSはグループ会社のスマイル(同)に当時所属していた社員(現在はセンコーGHD所属)が、この制度での学びを事業化に結び付け、設立した会社の第1号になる。
HSはロボット業界が抱える課題に対応する。ロボット開発会社は優れた技術を持つ一方で、販売ノウハウの不足や販売後のユーザーニーズの把握、他社ロボットとの連携に課題を抱える。ユーザー側も自社に適したロボット選定や自社システムとの連携に苦心している。これらの課題を解決するため、同社はユーザーニーズのヒアリングから世界中の開発会社からのロボット選定、販売、導入支援、運用サポートまでをワンストップで提供する。企業のコーポレートカラーや設置場所の内装に合わせたラッピングデザインも手がける。
同社は東京イーストサイドホテル櫂会(同)で実証実験を実施し、実務に適したサービスロボットの開発を進めており、すでに大手ホテルチェーンへの導入が内定している。インバウンド需要の増加により、ホテルや飲食業界では配膳や清掃などの人手不足が深刻化しており、人的労働力の代替としてサービスロボットの活用が広がっている。

▲ホテルやオフィスでの実証実験の様子(出所:センコーGHD)
センコーグループは、ホテル、飲食、介護といった実証実験に必要な施設が整っており、各施設での清掃・配膳の実証実験の実績を持つ。今後は、グループの国内外物流施設へのサービスロボット導入を推進するとともに、蓄積したノウハウを生かしてIT企業とのロボット共同開発も展開し、さまざまな場面でのサービスロボットの活用を進めていく方針だ。
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