ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ブルーヨンダー、新製品に次世代AI機能を搭載

2025年5月7日 (水)

サービス・商品サプライチェーン向けソフト開発の米Blue Yonder(ブルーヨンダー)は6日、顧客向け年次カンファレンス「ICON 2025」で紹介した最新製品リリースにおいて、AI(人工知能)を組み込んだコグニティブソリューションを複数発表した。

コグニティブとは人間のように自律的に意思決定ができるコンピューターシステムであり、AIに組み込むことでサプライチェーンチームとAIがシームレスに意思決定を調整することができる。同社はこれにより、計画から実行までの時間の短縮、混乱の回避、コストの最適化、在庫回転率の向上などを実現可能とした。

ソフトライン小売業向けの品揃えプランニング機能においてはAIエージェントの新機能を追加した。これを活用することで、過去の実績、サブスクリプション、ファッショントレンドなどを分析し、顧客の嗜好、チャネルや地域の特性、イベントなど様々な要因を考慮した上で将来の商品販売の可能性を予測することができる。

倉庫管理ソリューションではヤードの3Dマップを作成することで、機器の入庫・出庫、ヤード内の動きを自動追跡し、効率性の向上とトレーラーの優先順位付けの改善につなげることができる。倉庫管理者は自律移動ロボット(AMR)を他の労働力同様に追跡し、生産性と稼働率を把握することが可能となる。また小売店への補充機能を使用することで倉庫運営者は店舗ネットワーク全体の店舗在庫と在庫レベルを把握することができ、在庫の可視性とピッキング効率を向上することができる。

返品・返金については「Blue Yonder Returns Management」の機能に返品分析とレポートが追加されたことで、頻繁に返品される商品、返品理由、返品率の高い顧客、数量などに関する分析情報が得られ、在庫管理の改善、将来の返品予測を行うことができる。また返品された商品の品質を自動的に判断することで、再入荷、再販売、廃棄の必要があるかどうかを判断し、損失を最小限に抑えることが可能となる。

またサステナビリティソリューション「Sustainable Supply Chain Manager」を発表。このソリューションでは高精度の二酸化炭素排出量測定機能を組み込み、航空、内陸輸送(トラック、鉄道、はしけなど)、海上輸送、GLECフレームワークおよびISO14083(GHG)に準拠したあらゆる輸送におけるマルチモーダル排出量を計算することができる。また規制遵守とESGレポートのための正確な排出量データを合理化・提供することで、小売および製造における排出量削減のための積極的な計画策定を強化し、時間とコストを節約することができる。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com