国際キャセイパシフィック航空(香港)は14日、同社が所有するキャセイカーゴターミナル(CCT、同)が、香港国際空港(HKIA)のターミナル内部から西貨物エプロン(WCA)まで貨物をけん引する自律電動トラクター(AET)操作のエンドツーエンド試験を完了したと発表した。

(出所:キャセイパシフィック航空)
この試験では、完全自律走行のAETが4台の貨物台車をけん引し、適切な貨物ゲートまで自走して積み込みを行った。積み込み後、AETはターミナルから自走して出発し、香港国際空港を横断して最も遠くに位置する貨物エプロンであるWCAまで無事に走行し、同社の貨物便に直接積み込み可能な状態で貨物を運んだ。
システムの特徴は精密なドッキング・ソリューションで、AETのけん引チェーンをデッキに自動的に位置合わせすることで、シームレスにユニット・ロード・デバイス(ULD)積載を行うことを可能にしている。またセキュリティー機能の強化により、ターミナルへの入退出をデジタルで行うことができるという。
なお同プロジェクトは、キャセイカーゴターミナル、香港国際空港管理局、自動運転技術企業のUISEE(中国)の共同プロジェクトとなっている。キャセイカーゴターミナルは今後も同プロジェクトの継続的な試験に加え、非電動貨物トラクターに水素化植物油(HVO)を使用する試験運用も行う。HVOは化石燃料由来のディーゼル燃料に代わる再生可能な代替燃料で、業界データによるとライフサイクル全体で炭素排出量を80-90%削減することが可能となっている。
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