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王子ネピア、大日本印刷物流と共同輸送でCO2半減へ

2025年5月14日 (水)

ロジスティクス王子ネピア(東京都中央区)と王子物流(同)は13日、大日本印刷グループのDNPロジスティクス(新宿区)と共同で、福島県内の工場で製造した大人用紙おむつと包装資材を1台のトラックで輸送する取り組みを5月中旬から開始すると発表した。対象区間は福島-東京間で、トラックの台数を両社合算で年間60台削減し、従来比で半数となる見込みだ。これにより、同区間のCO2排出量も年間50%削減できる見通しとなった。王子ネピアと王子物流は2024年12月から実証実験を実施し、その効果を確認している。

DNPロジスティクスは、福島から関東方面への自社トラック積載効率向上を目指し、王子ネピアと提携を決めた。新たな運行ルートでは、王子ネピア福島工場(福島県福島市)で大人用紙おむつを積載後、DNPテクノパック泉崎工場(泉崎村)で包装資材を積み、DNPグループ関東拠点の工場・倉庫、王子ネピア江戸川倉庫(東京都江戸川区)で順次荷下ろしをする。

共同輸送では、トラックの荷台を2段積み方式に変更し、前方に王子ネピア製品、後方にDNPグループ製品を搭載する。段積みラックの導入によりスペース効率が向上し、1台で2社分の商品輸送が可能となった。両グループは事前検証で、共同輸送が製品品質への影響がないことを確認している。

▲2段積み輸送(前方:ネピア商品、後方:DNP商品)(出所:王子ネピア)

[/caption]王子ネピアは「人と地球に、ここちいい。」というミッションのもと、今後も商品開発や輸送面での環境負荷低減に取り組む。DNPロジスティクスと王子物流も「2024年問題」への対応とCO2削減に向けた取り組みを推進する。この共同輸送により、各社単独では実現困難だったCO2排出の大幅削減とトラック稼働台数を削減できる。物流業界全体の環境対応や効率化への波及効果に期待がかかる。3社は今後も協力して、さらなる物流効率の向上と事業拡大を目指すという。

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LOGISTICS TODAY編集部
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