財務・人事SBSホールディングスは14日、「2025年12月期第1四半期連結決算」を発表した。売上高は1128億2100万円で前年同期比0.9%減少した。営業利益は32億200万円で60.5%減、経常利益は31億400万円で62.1%減、最終利益は11億3200万円で76.8%減となった。前年同期に物流不動産の流動化による大型案件を計上した影響が大きく、今年度はその反動で売上・利益が著しく縮小した。
物流事業の売上高は1085億4100万円となり、8.7%増加した。営業利益は19億700万円で7.4%減少した。既存顧客との取引が拡大した一方で、新規拠点立ち上げのコストが増えた。「不動産事業」は売上高18億9900万円となり83.8%減少した。営業利益は12億7200万円となり78.4%減となった。前年度に新杉田物流センターの信託受益権譲渡を実施した影響があった。「その他事業」は売上高23億8100万円となり5.8%増加した。営業利益は8900万円で9.8%増加した。
資産合計は3210億8100万円で、前年度末比で37億9400万円増加した。純資産は1106億8100万円で22億6600万円減少した。自己資本比率は26.8%で、前期末の27.8%から1.0ポイント下がった。負債合計は2103億9900万円で60億6100万円増加した。
通期業績の予想について、売上高は4850億円で8.2%増、営業利益は205億円で15.8%増、経常利益は201億円で8.9%増を見込む。最終利益は112億円で16.4%増を計画する。1株当たり利益は2万8199円を予想する。配当は中間0円、期末85円、年間合計85円とする予定だ。M&A戦略を通じて国内外での事業規模とポートフォリオを拡充し、人材確保も強化する。24年10月にNSKロジスティクス株式66.61%を取得し、25年2月にインドネシアのタングー・ジャヤ・プラタマの株式77%を取得した。さらに、同4月にオランダのズワルウグループ持株会社、ブラックバードロジスティクスの株式80%を取得した。
24年度に自社倉庫の延床面積が100万坪を超えた。最大限活用し、トラック積載率の向上や効率化を進める。取り扱い物量の減少や海上コンテナ運賃の下落が続く可能性を前提とする。グループ各社のシナジー追求やEC(電子商取引)物流需要の取り込みも積極化する。持続的成長を実現するため、25年度を最終年度とする「SBS Next Stage 2025」の施策を推進していく。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com