ロジスティクス四国トラック協会連合会など3団体が、一般の高速道路に比べて割高な本四高速道路の通行料金引き下げを求める決起大会を17日、香川県高松市のホテルで開いた。同連合会と全日本トラック協会、日本貨物運送協同組合連合会による初めての合同開催となり、4県の運送事業者や国会議員ら260人が参加した。

▲冒頭、挨拶する四国トラック協会連合会の楠木寿嗣会長
冒頭、四国トラック協会連合会の楠木寿嗣会長が開会挨拶のため登壇。「四国の業者は本四高速道路料金を問題視している。1988年に瀬戸大橋が開通して37年が経過した。確かに利便性はよくなっているが、料金は高い。これをなんとか是正してほしい、というのが今日の趣旨だ。今我々が必要なのは中途半端な治療じゃない、手術をして元気にしてほしい、回復させてほしい。そうすれば賃金も上がり、車も買い替えもできて、税金も収められる。この施策をぜひ国会議員の先生方にお願い申し上げる」と述べた。
続いて登壇した全日本トラック協会の坂本克己会長は「この異常な料金体系が是正されないと、四国だけでなく日本全体の物流や地域経済にも大きな影響が出る。ぜひとも平準化をすすめていくべきだ。今日の集会がやっただけではなく、必ず成果を出す会にしたい。全国の仲間とともに団結し、問題解決のため今後も全力で取り組む」と言葉に力を込めた。さらに、香川県選出の衆議院議員の平井卓也氏が登壇し、「四国の業者にとって本四架橋の料金問題は死活問題の一つ。全国平準化の方向へ進めるのが正しい」と述べた。

▲「問題解決のため今後も全力で取り組む」と力説する全日本トラック協会の坂本克己会長
大会では「本四高速における割引制度の拡充について」を主題とし、大口多頻度割引の拡充、深夜割引の導入、ネクスコと通算した長距離低減割引の導入、平日朝夕割引の中型車以上への適用、土日祝日の大型車料金の引き下げなどの具体的な施策を協議した。参加者からは、燃料費の高騰、車両価格の上昇、深刻な人手不足といった業界の危機的状況が共有され、特に本四高速道路料金がNEXCOの4倍という他地域と比べて著しく高額である実態に強い危機感が示された。
最後に、参加者全員で料金引き下げを求める決議を採択し、シュプレヒコールを挙げた。四国のトラック運送業界が直面する構造的な問題の解決を国会レベルでの政策実現に求める強い意志と具体的な要望を、業界関係者、国会議員、全日本トラック協会の一致団結した姿勢として示した。
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