拠点・施設三井不動産は2日、「三井不動産ロジスティクスパーク一宮」(MFLP一宮)が5月31日に完成したと発表した。施設の敷地面積は3万757平方メートルで、延床面積は6万5908平方メートル。

▲「MFLP一宮」の外観(出所:三井不動産)
同施設は愛知県一宮市に位置し、首都圏や関西圏への広域配送、名古屋市内への配送の両方に対応する。一宮西インターチェンジ(IC)や一宮稲沢北ICに近接し、名神高速道路や東海北陸自動車道へアクセスできる。主要幹線道路の西尾張中央道にも面し、名古屋市内への円滑な配送が可能だ。最寄りの名古屋鉄道尾西線・苅安賀駅から徒歩9分で、従業員の通勤利便性も確保した。
MFLP一宮は4階建てでスロープ方式を採用。1階と2階の倉庫は1平方メートルあたり3.0トンの積載荷重に対応する。特に2階トラックバースを低床化し、フォークリフトがバースと倉庫内を往来して重量物の保管や入出庫作業の効率を高めた。施設3階には従業員用ラウンジを設け、ソファ席やリクライニングチェア、カウンター席、個室会議スペースも備える。曲面天井や小上がりといった多様な形状により、従業員が快適に休憩できるよう配慮した。

▲従業員専用ラウンジ(出所:三井不動産)
施設デザインでは南側2階、3階の外壁を一部突出させた。外壁の色や連装窓、ガラリによって外観に水平の広がりをもたせた。エントランスホールには一宮市の伝統素材である尾州織物クロスを採用。柔らかな光を拡散する光膜天井を設置して、来訪者を暖かく迎え入れる空間に仕上げた。地域性を活かしながら、利用者に安らぎを提供する意匠とした。
環境対応として542kWの太陽光パネルを屋上に設置し、館内消費に利用する。これらの取り組みによって、DBJ Green Building認証(4つ星)と「Nearly ZEB」認証を取得する予定だ。
三井不動産は2012年4月に物流施設事業部を立ち上げ、国内外で三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)を旗艦ブランドとし、76物件(国内66、海外10)を展開している。「ともに、つなぐ。ともに、うみだす。」を事業ステートメントとし、多様なヒト・モノ・コトをつなげ、入居企業の課題解決を目指している。
三井不動産グループは2024年4月に新グループ経営理念を策定し、グループマテリアリティ(重点的に取り組む課題)として「産業競争力への貢献」「環境との共生」「健やか・活力」「安全・安心」「ダイバーシティ&インクルージョン」「コンプライアンス・ガバナンス」の6項目を掲げている。三井不動産はこうした理念を具現化し、サステナビリティ推進と社会的および経済的価値の両立を図る姿勢を示した。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com