荷主サカタインクスは9日、中東情勢の影響と対応状況を公表した。現時点では、溶剤をはじめとするインキ材料の調達に大きな影響は出ておらず、通常時と同様に安定出荷を継続しているという。アジアでは4月に一時的な影響があったが、5月時点では材料確保が安定しており、日本、米州、欧州でも大きな影響は確認されていない。
同社は安定供給を最優先に、グローバルネットワークを活用して調達先を広げ、原材料を通常時と同等水準で確保している。供給先とは先を見越した材料確保の交渉を継続し、あわせてトルエン含有率を低減した環境配慮型インキの提案を進める。
一方、原材料価格は世界的に上昇しており、2026年度の上昇見込額は5月31日時点で150億円に上る。同社は製品の安定供給維持に向け、緊急的な価格改定を実施する。足元の実需に大きな変化はなく、グローバルでの販売数量にも現時点で影響は出ていないとしている。
原材料価格の上昇分については、販売価格へタイムリーに反映し、価格改定とのタイムラグ解消を進める。現段階では原材料上昇分を吸収できる見通しとして、通期業績予想は据え置いた。
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