ECEC事業者向けにリユース梱包「シェアバッグ」を提供するスタートアップ、comvey(コンベイ、東京都中央区)は4日、シェアバッグの普及で障害者の職域の拡大を図る新プロジェクト「おもいをとどける。みんながよろこぶ。」を今年5月から開始し、特例子会社2社が参画したと発表した。シェアバッグ回収後のクリーニングや入出荷検品の業務を、特例子会社が担うことで、障害者の業務の幅を広げる。
コンベイのシェアバッグは、EC(電子商取引)配送時のごみを最小化できるリユース梱包で、提携するECサイトで利用者が配送方法を選ぶ際、通常の段ボールか、シェアバックかのどちらかを選べる。シェアバックは荷物が届いた後、消費者が郵便ポストに投函して返却。返却が確認されると、割引などのクーポンを獲得できる。
返却されたバッグは検品や洗浄、修復などが行われ、再び配送に使われる。バッグは50回から100回再使用でき、使用出来なくなった後も、バッグの材料としてリサイクルされる。10回の配送で、85%以上のCO2排出量を削減できるという。
今回のプロジェクトに参加するのは、サザビーリーグ特例子会社のサザビーリーグHR(東京都渋谷区)とアダストリア特例子会社のWeOur(ウィーアー、東京都渋谷区)で、障がいのあるスタッフとともに、バッグのクリーニングや検品などを行う。
特例子会社は障害者雇用を推進するための会社で、現在、国内に600社以上あるが、特例子会社で働く人は就労する障害者の10%未満となっている。業務内容も自社グループの業務に留まるケースや業務量が限定的となっているケースも多く、課題となっている。
そこでコンベイでは、シェアバッグサービス開始当初から協力関係にあるサザビーリーグやアダストリアと、シェアバッグに関する業務を障害者に担当してもらい、働きがいや成長を実感してもらえる環境を整備していくことにした。
同社は「今回のようなスタートアップと大手企業の特例子会社との連携が、社会に広まり、障害者雇用への理解促進が進むことを願っている」としている。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com