
(出所:経済産業省)
行政・団体経済産業省は5日、大串正樹経済産業副大臣がフランスのパリを訪れ、今月3、4日に開催されたOECD閣僚理事会やWTO非公式閣僚会合、G7貿易大臣会合に出席したと発表した。
3日のOECD閣僚理事会では、貿易と環境に関連したセッションに出席した。貿易分野ではルールに基づく多角的貿易体制の強化の重要性を訴えたほか、WTO改革の推進や加盟国間の連携を呼び掛けた。また、非市場的政策・慣行への対応、公平な競争条件、重要物資のサプライチェーン強靱化など経済安全保障の強化に向けて、具体的な取り組みの必要性にも言及した。
環境分野では、アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)を通じた脱炭素プロジェクトの推進と、貿易関連での炭素排出量の計測手法について指針策定の提案に取り組んでいることを説明した。
同日のWTO改革非公式閣僚会合では、公平な競争条件の確保に向けて非市場的措置・慣行に対応するため、ルールを強化する必要があると訴えた。また、紛争解決制度の改革の継続と、電子商取引での関税不賦課モラトリアムの延長の重要性についても強調した。
4日のG7貿易大臣会合では、「ルールに基づく貿易体制は経済安全保障を確保する上でも重要な前提条件であり、その強化・改革が必要である」などと述べた。そのうえで、過剰生産能力や非市場的政策・慣行への対応、サプライチェーンの多様化・強靱化に向けた取り組みで、G7各国が連携すべきだと提案した。
今回のパリ訪問中には、タイのピチャイ商務大臣、ニュージーランドのマクレイ貿易大臣、トルコのトゥズジュ貿易副大臣とも会談し、二国間の経済関係や多角的貿易体制の維持、強化などについて意見を交わした。
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