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TDBC、物流2法対応テーマにフォーラム開催

2025年6月11日 (水)

イベント運輸デジタルビジネス協議会(TDBC、東京都港区)は7月11日、「TDBC Forum 2025 ~新物流2法への対応と新たな運輸業界の未来に向かって」をオンラインで開催する。時間は13時から17時10分まで。

フォーラムでは、2024年4月施行の「新物流2法」(改正貨物自動車運送事業法等)への対応策と、今後の運輸業界の展望を議論する。2法は、商慣行見直しや物流効率化、荷主・運送事業者双方の行動変容への規制強化、荷待ち時間や荷役時間削減、共同輸送・帰り荷確保による積載率向上などを定めた。契約書の書面・デジタル化、実運送体制管理簿による下請け構造是正、脱炭素化推進、ドライバーの待遇向上と働きやすい環境の整備を求めている。

今回のプログラムは経済産業省商務・サービスグループ 消費・流通政策課物流企画室室長補佐(フィジカルインターネット担当)佐藤瞭氏が「全ての荷主に求められる努力義務とは」をテーマに基調講演する。国土交通省物流・自動車局貨物流通事業課の佐々木優香氏による「改正貨物自動車運送事業法等の施行について」、経済産業省北海道経済産業局産業部産業振興課課長補佐の小島健氏による「産官学一体で取り組む共同輸配送の推進~試される大地、北海道の挑戦~」が特別講演として続く。

さらに、名古屋大学大学院環境学研究科教授の加藤博和氏が「地域を持続可能にする安全安心な公共交通で、誰でも気軽にお出かけできる社会へ」、ローランド・ベルガー パートナーの小野塚征志氏が「運輸DX ~物流・人流ビジネスのイノベーション~」を語る。

これらに併せ、TDBCのワーキンググループ(WG)が成果を発表する。同協議会のWGは複数の会員企業が業界を横断して集まり、技術やソリューションを多角的に利用して解決策を検討する。実証実験などを通じて実効性のある成果を目指している。オープンイノベーション活動として定評がある。

ロジスティード、ジャパン・トゥエンティワン、矢崎総業が「事故撲滅と実現のための管理者、乗務員教育」を発表。中日臨海バスが「健康経営の推進と健康課題解決」、菱木運送が「人材、働き方改革、荷主とのパートナーシップによる2024年問題の対応」、首都圏ホールディングスが「動態管理プラットフォームの社会実装と活用」、AGCが「WG05A 共同輸送データベース構築とフィジカルインターネットの推進」を報告する。

さらに、アスアが「WG05B CO2排出量の精緻化を通じた物流改善とカーボンニュートラルの実現」、新宮運送が「業界共通プラットフォームへのデータ連携による課題解決」、伊藤忠商事が「遠隔操作・自動化で実現する安全・安心な作業現場と迅速な災害対応」、大河原運送が「無人AI点呼の実現への挑戦」、セイリョウラインが「SDGsの推進とカーボンニュートラル・エコドライブの実現」(北海道札幌市)を詳細を解説する。

事例セッションでは、菱木運送社長の菱木博一氏、フジタクシーグループ管理部長の蓑島忠史氏、トヨタモビリティパーツ大阪支社長の木村俊一氏、アスア社長の間地寛氏、ハルテGC常務取締役の岩崎陽治郎氏、イーサポートリンク代表取締役会長兼CEOの堀内信介氏が登壇し、現場の課題と改善事例を詳述する。

同協議会は「TDBC Forum 2025」を参加企業と業界関係者による情報共有・解決策検討の場と位置付け、産官学の幅広い視点を集約する機会としている。フォーラムは参加費が無料、事前登録制で、ウェブサイト(https://tdbc.or.jp/forums/2025/)から申し込める。登録者へは後日オンライン視聴リンクを案内する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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