気象協会が暑熱順化前線発表、6月から対策を

環境・CSR日本気象協会が推進する「熱中症ゼロへ」プロジェクトは12日、本格的な暑さを迎える前に、事前に体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」（しょねつじゅんか）の大切さについて広く知ってもらおうと、各地域で暑熱順化が必要なタイミングの目安となる「暑熱順化前線」を公表した。

同協会によると、暑熱順化ができていないと、気温が高い日に体の熱をうまく外に逃がすことができず、熱中症になる危険性が高まる。暑熱順化には個人差もあるが、数日から2週間程度かかるといい、暑くなる前から余裕をもって体を暑さに慣れさせることが大切だとしている。

暑熱順化はウォーキングやジョギングなどの運動のほか、入浴時に湯船につかることなどでできる。

暑熱順化を始める時期は、那覇、福岡、大阪が6月中旬からで、最も遅い札幌は7月上旬から。その他の地域は6月下旬からが望ましいとしている。

昨年の梅雨明けは沖縄・奄美地方では6月20日から22日ごろ、九州・四国・近畿・東海・関東甲信地方では7月16日から18日ごろ、中国地方は7月21日ごろ、その他の地域では7月31日から8月2日ごろだった。各地とも梅雨明け前の週と、梅雨明け後の週の救急搬送の人数を比べると、1.5倍に増加。さらに翌週には2倍に増加した。

同協会は、梅雨明け後の暑さに備え、無理のない範囲で暑熱順化をするための運動や活動を続けることが大切だとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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