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エコデシック、都市型植物工場実証に鉄道輸送活用

2025年6月27日 (金)

調査・データ植物工場の開発を手がけるエコデシック(千葉県柏市)は26日、同社と相鉄ホールディングス(横浜市西区)が進めている「都市型地産地消植物工場の実証事業」の取り組みが、スタートアップメディア「Creww PORT」(クルー・ポート)に掲載されたと発表した。

両社が取り組んでいるのは、相鉄グループの利用されていない施設や土地を活用して小型植物工場を整備し、リーフレタス類やバジルなどの野菜を生産するという事業で、野菜は相鉄線沿線に展開しているスーパーマーケット「そうてつローゼン」で販売する。輸送には鉄道を活用することで、物流の人手不足問題の解消や輸送費の抑制、CO2排出の削減、野菜の鮮度向上も図る。

エコデシックの植物工場では、通常より2-3倍成長を促して栽培日数を短縮できる「高速安定栽培」が可能で、多品種少量の「同時栽培技術」もある。これに相鉄グループの遊休資産や鉄道、スーパーマーケットといったアセットを掛け合わせ、沿線地域の魅力度のアップや社会課題解決など相乗効果を狙った。

植物工場は郊外に建設されることが多いが、最近は電気代や輸送費、人件費などの高騰で、栽培コストを下げることが難しく、苦戦しているところが多い。このため、エコデシックでは交通インフラや系列スーパー、不動産を持つ私鉄との協業を検討していた。

実際の植物工場の建設には、土地や施設の用途の法的制約をクリアする必要もあり、容易ではなかったが、行政との折衝も経て、ことし4月から実証事業を開始した。

実証事業を通じて事業性を確認できれば、両社は工場を増やして事業拡大し、スーパー全50店舗に野菜を供給するほか、ほかのスーパーやレストランへの納入も検討していく。

エコデシックは現在、相鉄グループの「横浜モデル」とは別に、千葉県で異なる「千葉モデル」の構築を進めている。今後、両モデルの事業性を確立し、植物工場のフランチャイズ化を図りたいとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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