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AGP、完全閉鎖型植物工場事業へ進出

2013年11月22日 (金)

拠点・施設AGP(東京都大田区)は22日、「完全閉鎖型植物工場事業」へ進出する、と発表した。

今後も経営の軸足は航空業界に置くきながら、(1)知見・経営資源を生かせること(2)今後成長が見込める分野であること(3)空港外事業の拡大が期待できること——を前提として新規事業の検討を重ねた結果、機能性野菜の生産に特化した植物工場事業に進出することを決めた。

完全閉鎖型植物工場の運営は、温度・光・培養液の濃度・異物混入の排除などの栽培環境管理、育成段階での厳密な工程管理が重要になるが、同社が保有する「施設維持管理」や「作業工程管理」などのノウハウが生かせる分野で、将来的にフードカート販売を含む既存事業とのシナジー効果による発展も見込めると判断した。

さらに、屋外の畑では栽培できない「機能性野菜」として低カリウムレタスの生産・量産技術が秋田県立大学、会津富士加工で確立されたことから、機能性野菜の生産に特化した植物工場事業を選定した。

新事業では、会津富士加工とフランチャイズ契約(技術提供・全量買取など)を締結し、技術取得リスク、販売リスクを回避した上で、事業収支の明確化、効率的な運営形態の導入、事業内容にあわせた雇用条件の設定などを考慮し、専業のグループ会社を新たに設立する。

工場用地は千葉県山武郡横芝光町「ひかり工業団地」に確保し、鉄骨平屋建て、延床面積1100m²の新工場を建設。生産規模はフル生産時日産4000株とし、4億3000万円を投資する。2014年4月に工場を竣工し、5月から試験栽培を開始。8月からフル生産を開始する。