ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

JAL、細胞由来製品などのオーダーメード型輸送開始

2025年7月7日 (月)

メディカル日本航空(JAL)は7日、再生医療向け細胞輸送サービス「J SOLUTIONS PHARMA CELLS」を開始すると発表した。再生医療技術の進展に伴い高まるニーズに対応し、従来よりも迅速かつ丁寧な輸送を実現し、細胞製品の品質を保つ。

JALが新たに開始したこのサービスは、医薬品輸送のノウハウを生かし、生細胞や細胞由来製品など取り扱いが難しい貨物にも対応するもの。凍結細胞だけでなく、従来輸送が難しいとされた生細胞に対しても、きめ細やかなオーダーメイド型輸送を提供する。

▲輸送サービスのフロー図(クリックで拡大、出所:JAL)

最大の特長は、輸送の優先順位を最優先に設定した点にある。航空便出発90分前の搬入と、到着後90分以内の搬出を実現した。成田空港、羽田空港、関西空港をはじめ、欧米の10拠点でも展開する。今後は対象となる地域の拡大を見込む。

JALは輸送中のリスク低減のため、航空機と貨物施設間も丁寧な搬送を心がけ、必要に応じてほかの貨物からの隔離輸送も実施する。細胞製品の破損や汚染リスクを極力抑える体制とする。このほか、成田と関西空港に医薬品専用庫を整備し、国際航空運送協会(IATA)のCEIV Pharma認証を取得している。

▲凍結細胞を輸送する際に使用される特殊容器例(出所:JAL)

内閣府の予測では再生医療分野の市場規模は今後10年間で10倍以上に拡大するとされており、細胞輸送の専門的なサービス需要もますます高まる見通しと見られる。JALはこの輸送サービスを通じて新たな治療の早期実現や、多様化する医療現場の進歩発展に寄与する考えだ。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。