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全農、コメ流通に関するファクトブックを公開

2025年7月10日 (木)

産業・一般全国農業協同組合連合会(JA全農)は9日、米の生産や流通、価格の決まる仕組みなどを解説する「米流通に関するファクトブック」を、全農の公式ホームページで公開した。米価格の高騰や備蓄米の放出などで米への関心が高まる中、米の生産や流通の現状のほか、JAや卸業者の役割などを消費者に正しく理解してもらおうと作成した。

今年に入って米価格の高騰が始まり、政府も備蓄米を放出するなどして対策に追われている。価格高騰の原因については、米の生産量不足や流通業者による売り惜しみ、元々の価格が安過ぎたなど、さまざまな説が挙げられているが、明確な事はわかっていない。そうした中「農協が意図的に供給を遅らせている」「農協が米を買い占めた」などと不正確な情報や事実に基づかない批判も、インターネットを中心に広まっている。

ファクトブックでは、こうした批判などに対して直接反論しているわけではないが、農協や流通業者らが安定供給に向けて取り組んでいることなどを伝えることで、事実に基づかない批判を沈静化させる狙いがあるとみられる。

フォトブックは全25ページで、米が生産者から流通業者を経て食卓に届くまでの流れや、生産量、生産コスト、販売価格の推移などをイラストやグラフを使って解説。小売価格が決まる仕組みや、政府備蓄米の目的・運用方法、今回の政府の備蓄米放出の内容についても、詳しく説明している。また、米の作付け面積の推移や生産者数、消費動向など、米をめぐる現状と課題についても取り上げた。

全農は「米生産の現状や、全農の取り組みについて理解を深めるため、ぜひ活用してほしい」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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