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日本倉庫ロボット市場は15億ドル規模に

2025年7月10日 (木)

調査・データPanorama Data Insights(パノラマデータインサイト、東京都中央区)は10日、日本の倉庫ロボット市場に関するレポートを発表した。

日本の倉庫ロボット市場は、24年の推定市場規模4億1400万米ドルから、33年には14億9790万米ドルへと飛躍的な成長が見込まれており、この期間の年平均成長率(CAGR)は15.4%という非常に高い水準で推移すると予測されている。

日本では深刻な労働力不足と高齢化が進行しており、とりわけ物流・倉庫業界ではこの影響が顕著に表れている。若年層の労働人口が減少する中、企業は人手に頼らないソリューションとして自動化技術への投資を強化。市場ではピッキング、ソーティング、パレット積み下ろし、自律搬送(AMR)といった機能を備えたロボットが倉庫現場の省力化と効率化を実現するソリューションとして注目されている。

市場の成長においては技術革新が大きな役割を果たしている。自動化技術の進展は、物流業界の効率性を大幅に向上させており、倉庫内での作業の迅速化、正確化を実現。特にAI(人工知能)を駆使したロボットや、自動化された倉庫管理システム(WMS)の普及が、市場の成長を後押ししている。ロボットは、商品ピッキング、仕分け、搬送、梱包などの作業を担い、人件費削減と同時に作業の効率化をもたらしている。またeコマース(電子商取引)の急成長に伴い物流センターにおけるオペレーションの効率化が求められ、倉庫ロボットの需要は一層高まっている。

今後のトレンドとして、AIやロボティクス技術の進化が挙げられる。特にAIによる自律的な作業や、IoT(モノのインターネット)技術を活用したデータのリアルタイム解析が推進されている。これによりロボットはよりスマートに、効率的に作業を進めることができ、運用コストの削減と生産性の向上を実現する。また、モジュール型ロボットの導入が進むことで、倉庫ロボットの柔軟性と拡張性が向上し、より多様なニーズに対応可能となるとみられている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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