調査・データ物流DXプラットフォーム「LIFTI」を運営するUnivearth(ユニバース、大阪市北区)は21日、不安定なリードタイムは販売機会の損失(欠品による受注ロスなど)といった影響を及ぼすなど、荷主の売上に直接的なダメージを与えているとの調査結果を公表した。
同社は7月1日から20日まで、荷主企業の物流業務従事者200人を対象に、インターネットを通じてアンケートを実施した。
調査結果によると、不安定なリードタイムがもたらす事業への影響について複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「販売機会の損失」で46.2%だった。次いで、「在庫の過剰保有によるキャッシュフローの圧迫」が40.3%となり、不確実性をカバーするために、多くの企業が余分な在庫コストを負担している実態が浮き彫りとなった。
「顧客からのクレームや満足度の低下」も38.7%になり、ブランドイメージや取引先にも悪影響を及ぼしている。「緊急出荷の発生によるコスト増」も31.9%が経験しており、物流費の計画外の増加要因となっている。
同社は「配送リードタイムの問題が、単なる物流部門の課題ではなく、売上減少やコスト増、顧客離反といった経営の根幹を揺るがす深刻な問題であることを明確に示している」と指摘。「サプライチェーンの不確実性が今後も続くと予想されるなか、状況をただ受け入れるのではなく、より精度の高い予測とコントロールを可能にするための対策が急務だ」として、デジタル技術を活用した物流管理の高度化の必要性を訴えている。
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