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日本のQコマース市場は2033年に4.5倍規模に

2025年9月3日 (水)

調査・データ市場調査会社のReport Ocean(レポートオーシャン)は1日、日本のクイックコマース(Qコマース)市場は、2024年の38億8000万ドルから33年には176億4000万ドルへと4.5倍規模に急拡大するとのレポートを公表した。この間の年平均成長率(CAGR)は21.00%に達すると見込まれる。新型コロナ禍以降のライフスタイルの変化が、市場の拡大を後押ししている。

Qコマースは、食料品や日用品を10分から30分程度の短時間で配送するサービスで、利用者はアプリやウェブサイトで注文すれば、すぐに自宅で商品を受け取れる。

レポートによると、利用者は、利便性を重視するミレニアル世代と、普段働いている現役世代が多く、最近はオーガニックや地方の特産品、プレミアム製品を購入する傾向が高まっている。

製品別では、食料品や生鮮食品が多く、特にオーガニック食品は高成長を見せている。すぐに食べられる食事や飲み物も、手軽さや時短を求める都市のライフスタイルに合わせて売り上げを伸ばしている。プレミアムや健康志向の製品を含む製品の多様化は、ますます市場の拡大を牽引している。

地域別では、東京や大阪、名古屋などの大都市圏が市場の中心で、密集した人口や高度な物流インフラ、オンライン注文に慣れた消費者に支えられて、規模を拡大している。

また、企業はAIや予測分析、自動化された物流施設を活用して、配送速度を最適化し、運用コストを削減している。リアルタイム追跡やマイクロフルフィルメントハブ、スマート在庫管理などの技術革新が、今後も市場の効率性と顧客満足度を高めるための鍵となる。

同社は「日本のQコマース市場は、今後も技術革新や消費者行動の変化、都市部の物流インフラの発展によって大幅な成長が期待できる」とし、「地方都市へのサービス拡大や新規カテゴリへの進出は、市場シェア拡大のための重要な機会となる」としている。

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