拠点・施設霞ヶ関キャピタル(東京都千代田区)は4日、マレーシア・クアラルンプールに現地法人「霞ヶ関キャピタルマレーシア」を設立し、同国で初となる物流施設開発プロジェクト「Setia Alaman」(セティア・アラマン)を始動すると発表した。冷凍自動倉庫の開発を軸とした海外展開は、同社にとって初めての取り組みとなる。
マレーシアでは経済成長と人口増加を背景に物流需要が拡大しており、ハラール製品輸出やEC(電子商取引)市場の拡大に伴い、コールドチェーン整備の必要性が高まっている。同社は国内で物流施設ブランド「LOGI FLAG」(ロジフラッグ)を展開し、冷凍自動倉庫や危険物倉庫の開発を進めてきた。今回の海外進出もその延長に位置づけられ、持続可能なサプライチェーンを現地で構築する狙いがある。

(出所:霞ヶ関キャピタル)
プロジェクトは、現地大手デベロッパーの完全子会社との土地売買契約を通じて進められる。敷地面積は1万2262平方メートル、延床面積1万1453平方メートルで、2026年10月に着工、28年12月の完成を予定する。立地はクアラルンプール中心部から37キロに位置し、主要高速道路へのアクセスにも優れる。
同社は冷凍・冷蔵分野で培った技術を活用し、ASEAN(東南アジア諸国連合)市場全体への事業拡大を視野に入れる。杉本亮会長は「物流事業として初の海外進出は大きな転機。マレーシアから新たなモデルを切り拓き、グローバルサプライチェーンに革新をもたらす」とコメントしている。
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