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川崎汽船、ノルウェー沖CCS事業で覚書締結

2025年9月8日 (月)

ロジスティクス川崎汽船は8日、ノルウェー大陸棚で進められる「Havstjerne CCSプロジェクト」の共同開発に関する覚書を締結したと発表した。協業するのは、同社の英国子会社K LINE ENERGY SHIPPING(UK)(KLES)と、Harbour Energy Norge(ノルウェー)、Yinson Production(同)子会社のStella Maris CCS(同)が出資するHavstjerne ANS(HANS)。

▲前方のFSIUが液化CO2輸送船からCO2を受け取るイメージ(出所:川崎汽船

同プロジェクトは、ノルウェー南西沖のEgersundから100キロに位置する貯留地にCO2を圧入・貯留する計画で、権益はHarbour Energyが60%、Stella Maris CCSが40%を保有する。覚書に基づき、KLESとHANSは浮体式液化CO2貯蔵・圧入ユニット(FSIU)や液化CO2輸送船を活用し、輸送から圧入・貯留までのバリューチェーン構築に取り組む。排出事業者に安定的でコスト効率の高いサービスを提供することを目指す。

Harbour Energyは英国・ノルウェーを拠点とする大手独立系石油・ガス会社で、欧州で複数のCCS案件を推進。Yinson ProductionはFPSOやFSOの運用に強みを持ち、近年はCO2回収技術への投資を拡大している。

川崎汽船はすでに世界初の本格的CCSプロジェクトで液化CO2輸送船2隻を提供しており、液化ガス輸送で培った実績をCCS事業に生かす構え。今回の覚書を通じ、低・脱炭素化に向けた取り組みを加速し、持続可能な社会と企業価値の向上を目指す。

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