
▲竣工式(出所:川崎汽船)
ロジスティクス川崎汽船は3日、ノルウェーのノーザン・ライツ向けに建造されていた液化CO2船「NORTHERN PHOENIX」(ノーザン・フェニックス)が、2日に中国・大連のDSOC(大連船舶海洋工程)で完成したと発表した。本船は、CO2回収・貯留(CCS)プロジェクト「Northern Lights」に従事する3隻目の液化CO2船で、川崎汽船グループが管理・運航を担う。
NORTHERN PHOENIXはカーゴタンク容量7500立方メートル、全長130メートル、最大圧力19バール、最低温度マイナス35度のCO2輸送に対応し、燃料にはLNGを採用。ローターセールや空気潤滑システムなど低炭素技術も搭載しており、環境負荷低減にも寄与する。
同船は今後、ノルウェー国外から回収されたCO2を、ノルウェー西部オイガーデンのノーザン・ライツ受入基地まで輸送する役割を担う。川崎汽船は、全4隻の船隊のうち3隻の契約を結んでおり、同プロジェクトにおいて中核的な役割を果たす。
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