調査・データDX(デジタルトランスフォーメーション)推進支援のSharing Innovations(シェアリングイノベーションズ)は9日、建材大手YKK AP(東京都千代田区)が物流最適化とコスト削減を目的に、顧客情報や配送データを顧客関係管理(CRM)クラウド「Salesforce」(セールスフォース)に一元化するデータ基盤を導入した事例を公開した。
YKK APのロジスティクス部は、窓やドア、エクステリアといった大型建材を扱う物流効率化を担っている。商品サイズが大きく倉庫作業や輸送にコストがかかるため、データに基づく精緻な在庫・配送管理が課題だった。今回の取り組みでは、各拠点でエクセルやPDFに分散していた情報を集約し、物流拠点全員がリアルタイムで同じデータにアクセスできる体制を構築。品質管理情報の共有も進み、改善策の検討や意思決定の迅速化につながった。
同社はすでに倉庫内でのGTP(Goods to Person)導入によるピッキング効率化や、2024年問題を背景としたモーダルシフトの検討を進めている。今回のデータ基盤整備は、こうした施策を支える基盤と位置付ける。シェアリングイノベーションズはSaaS・PaaS移行支援やAI(人工知能)活用を含むコンサルティングも展開しており、今後は分析や可視化を通じ物流最適化をさらに推進していく考えだ。
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