調査・データ中国物流購買連合会は11日、8月の中国EC(電子商取引)物流指数が112.3ポイントとなり、前月比0.3ポイント上昇して年内の単月最高を更新したと発表した。総合指数は春節後から6か月連続で上昇しており、需要拡大と供給回復が押し上げ要因となった。
内訳では、EC物流総業務量指数が131.4ポイント(前月比プラス0.5)と年内最高を更新。地域別では東部が全国平均を上回り、中部は横ばいだった。農村業務量指数も131.7ポイント(同プラス0.2)に上昇し、西部では0.9ポイントの伸びを示すなど、地方での拡大が目立った。
サービス品質関連の指数も改善し、履約率指数はプラス0.5、満足度指数はプラス0.4と回復した。極端気象が減少し、サービスの安定化が進んだことが背景にある。業務量増加に伴い人員指数もプラス0.5となり、5か月連続で年内最高を更新した。
一方、実載率指数(マイナス0.5)と在庫回転率(マイナス0.2)は低下。企業が配送車両を増やし履約率を高めた結果、実載率は下がり、秋商戦や開学需要に備えた在庫積み増しで回転率も鈍化した。コスト指数は−0.5と3か月連続で低下し、2023年以来の低水準にある。
中国物流情報センターによれば、8月の物流業景気指数は50.9%と前月比プラス0.4。マラソン大会の開催や秋物衣料の投入などが需要を押し上げており、9月も「金九銀十」の商戦期を背景に堅調なEC物流需要が見込まれる。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。