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NTT西日本ら、レベル4自動運転通信システム検証

2025年9月22日 (月)

荷主NTT西日本島根支店(島根県松江市)、NTTビジネスソリューションズ島根ビジネス営業部(NTT BS、同)、マクニカ(横浜市港北区)の3社によるコンソーシアムは19日、総務省「地域社会DX(デジタルトランスフォーメーション)推進パッケージ事業(自動運転レベル4検証タイプ)」に採択されたと発表した。同事業では、協力機関である島根県美郷町と島根県、中国経済連合会情報通信委員会、島根大学と連携して、運転手の高齢化や担い手不足が顕著な美郷町にて、安全かつ効率的なレベル4自動運転に資する通信システムの検証に着手する。

Navya Mobility社製 EVO(出所:NTTビジネスソリューションズ)

美郷町とNTT西日本は20年12月に「ICTを活用した地域活性化に関する連携協定」を締結しており、地域課題の解決に向けて相互に連携してきた。今回の採択を受け、これまでに培ってきた地域課題解決におけるノウハウとNTTグループが持つICTをいかし取り組む。

実証事業では、セルラー通信の帯域確保が難しい区間に対して、中・長距離対応のWi-Fi商品・規格や低軌道衛星通信サービスを活用した比較的安価で簡易的な通信環境を整備し、協調型インフラ基盤を用いて中山間地域でのデマンド型レベル4自動運転を実現するために必要な通信システム要件、デマンド型自動運転の有効性について検証を行う。

事業期間は25年5月23日から26年1月30日までで、粕渕ルートが25年12月16日から22日まで、比之宮ルートが26年1月22日から28日まで実施される。粕渕ルートは美郷町役場周辺の石見銀山街道で片道2.7キロ、比之宮ルートは交通量が少なく山間部が多く占める県道で一部区間でセルラー回線が圏外となる片道3.6キロ。使用車両は自動運転EV(電気自動車)バス車両EVO(エヴォ、Navya Mobility製)。

各社の役割として、NTT西日本は実証運行の運営、進ちょく管理、行政対応を担当し、NTT BSはリスクアセスメントや自動運転用マップ作成、車両調律、遠隔監視システムの構築・保守・運用、予約アプリの提供、実証運行支援を行う。マクニカは自動運転EVバス、遠隔運行管理システムの提供、車両エンジニアリングやサポート、運行体制の構築を担当する。

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