調査・データ欧州運送・物流・通関サービス協会(CLECAT)によると、スペインとドイツで実施された32メートル級トレーラー「スーパー・エココンビ」(SEC)の実証試験が成功裏に終了した。VDA(ドイツ自動車工業会)、トレーラー製造のシュミッツ・カーゴブル(ドイツ)、スペインの物流企業セセが実証に参画し、道路走行と鉄道輸送を組み合わせた複合輸送で運用の有効性を検証した。
試験では、フォルクスワーゲンの本拠地ヴォルフスブルクから鉄道輸送拠点レールテまでSECが走行し、そこから列車でバルセロナへ輸送。スペイン側では再びトラクターでけん引し、最終目的地まで届けるルートを取った。1編成あたり最大44トンの貨物を輸送できたという。
今後は実運用への移行が検討されるが、ドイツでは超長大車両の運行規制が厳しく、制度整備が課題となる。一方、スペインでは2025年夏以降、特別許可なしで運行可能となり、登録台数は2年で600台から1100台へ倍増した。
今回の試験で使用されたSECは、2台の標準トレーラーをドーリーで連結した4×2トラクタ構成。年内には、オランダで異なる仕様(6×2トラクター+操舵軸付き前部トレーラー)による実証も予定されている。
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