調査・データ中国物流購買連合会が10日に発表した9月の中国倉庫指数は49.6で、前月比0.3ポイントの小幅上昇となった。景気判断の分かれ目である50をわずかに下回ったが、新規受注指数が拡張域に回復するなど、需要面では改善の兆しが見られる。一方で、企業の在庫積み増しには慎重さが残る。
指標別では、新規受注指数が1.5ポイント上昇の51と、3か月ぶりに拡張域へ転じた。有色金属や鉱産品、医薬品などで新規受注の伸びが目立ち、伝統的な繁忙期入りが需要を押し上げた。倉庫施設の利用率も2か月連続で50を上回り、物流現場での稼働回復が進んでいる。
一方、期末在庫指数は2.1ポイント低下の47.9と縮小傾向が続く。特に鉄鋼、化学製品、食品などで在庫調整が進み、業界全体として「在庫圧縮サイクル」にある状況が続いている。
企業従業員指数は3.6ポイント上昇の52、業務活動予測指数は54.5と高水準を維持しており、企業の先行きへの信頼感は比較的強い。第4四半期は政策支援や消費喚起策の効果で、倉庫業の需要拡大が進むとみられる。
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