荷主豊田通商は10日、東亜建設工業(東京都新宿区)と共同で進めていたアンゴラ・ナミベ湾の港湾再整備プロジェクトが完工したと発表した。事業では、サコマール港の鉄鉱石輸出ターミナルの修復と、ナミベ港コンテナターミナルの拡張を実施。老朽化が進んでいた南部地域の主要港湾機能を刷新し、物流効率の向上と地域経済の活性化を図る。

▲完工セレモニーの様子(出所:豊田通商)
本事業はアンゴラ政府の港湾再建政策の一環として2019年に契約され、22年に着工。700億円規模の建設工事には、日本の国際協力銀行(JBIC)と民間金融機関が貿易保険付融資を通じて協調支援を行った。
サコマール港では、鉄鉱石輸出の再開に向け、全長520メートルの新桟橋や後背地の整備が行われ、同国南部のカシンガ鉱山との連携強化が図られた。一方、ナミベ港では、浚渫(しゅんせつ)による水深拡大や新ターミナルの建設、コンテナクレーンや船舶運航管理システム(VTS)の導入などにより、3000TEU級の大型船の受け入れが可能となった。

▲(左から)現在のサコマール港、現在のナミベ港(出所:豊田通商)
これにより、アンゴラは従来ナミビアの港に依存していた輸出入の一部を自国港で処理できるようになり、地域の経済自立が進む見通しだ。
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