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豊田通商、イラク向け港湾作業船2隻の建造受注

2018年5月11日 (金)

国際豊田通商は11日、イラク運輸省傘下の国営企業、イラク港湾公社から港湾作業船2隻の建造契約を受注したと発表した。受注額は54億円で、日本政府が2008年から実施しているイラク復興支援の一環事業「イラク港湾セクター復興事業」のフェーズ2の一つとして、円借款で行われる。

イラクではさまざまな戦後復興事業が行われ、同国最大のウンム・カスル港、輸出入拠点であるコール・アルズベール港が同国の主要港として利用されている。フェーズ1事業では、ウンム・カスル港の浚渫や沈没船除去が行われ、同港機能の回復と効率化によって取扱貨物量が増加。フェーズ2では輸出入の拠点となるコール・アルズベール港の修復・整備が進められている。

豊田通商が受注した作業船は、ブイテンダー船とパイロットステーション船それぞれ1隻で、ウンム・カスル港とコール・アルズベール港の両港で使用される。建造は、尾道造船が51%出資する在スリランカのコロンボドックヤード社が担い、長年にわたる造船の経験と日本の技術・ノウハウを生かした作業船を供給する。

船の安全な航行に必要な浮標設置を行う作業船やバスラ沖の石油輸出施設への作業員輸送船を供給することで、イラクの経済復興に寄与する、としている。