認証・表彰MSCジャパン(東京都中央区)は30日、日本国内におけるMSC CoC(Chain of Custody)認証の取得事業者数が400社を超えたと発表した。
CoC認証は、MSC漁業認証を受けた水産物がサプライチェーン内で非認証品と混在しないよう管理する仕組み。国内で初めて認証が取得されたのは2006年4月で、それ以降、認証取得事業者は着実に増加してきた。2025年9月末時点では、国内取得社数は中国、米国に次ぐ世界3位となっている。
特に16年から19年にかけては、前年比35-40%を超える伸びを記録した。背景には、SDGsの採択や水産資源保全への関心の高まりがあるとされる。コロナ禍で一時鈍化したものの、近年は再び増加傾向にある。
事業者の業態は商社、加工企業、卸売、小売、外食、ホテル、給食など多岐にわたる。近年はマグロ・カツオ類を取り扱う企業の認証取得が顕著で、これはMSC認証を得た該当魚種の増加と流通拡大が影響している。また、外食関連事業者やその仕入れ元である食品卸売企業からの問い合わせも増えており、サステナブル・シーフードへの関心が小売以外にも広がっていることが伺える。
MSCジャパンは今後、既存の認証取得企業との連携強化や、新たに認証を目指す企業への支援を通じて、国内でのMSC認証水産物の流通拡大を進める方針だ。
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