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内陸ポート活用でカーボンクレジット創出を検討

2025年10月31日 (金)

環境・CSRKlimaDAO JAPAN(クリマダオジャパン、東京都中央区)は31日、吉田運送(茨城県坂東市)と共同で、ドライポートやコンテナラウンドユース(CRU)を活用した物流効率化によって生じるCO2削減量をカーボンクレジット化する取り組みの検討を開始した。ブロックチェーン技術で削減効果を透明に可視化し、脱炭素化を新たな経済価値へと転換する狙いだ。

吉田運送は、港湾と内陸部を結ぶドライポートの運営やCRUの推進を通じて、実入りコンテナの空回送を減らし、CO2排出削減と物流効率化を進めてきた。一方、KlimaDAO JAPANは、カーボンクレジットをブロックチェーン上で取り引きできる「CarbonMall」を開発するなど、国際的なカーボン市場設計に強みを持つ。

今回の提携では、ドライポートとCRUによる輸送効率化の削減量を定量化し、J-クレジットなどの認証も視野に入れた信頼性の高いクレジット創出スキームを共同で設計する。さらに、KlimaDAO JAPANのブロックチェーン基盤を活用し、デジタル化から取引・償却まで一貫して管理できる仕組みの構築を目指す。

両社は、脱炭素効果の「見える化」と市場評価を通じて、物流分野での持続可能な資金循環モデルを形成し、効率化投資の促進につなげたい考えだ。環境対応がコストから価値へと転じる転換点に、地方発のドライポート物流が新たな役割を担う可能性がある。

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LOGISTICS TODAY編集部
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