調査・データReport Ocean(レポートオーシャン、東京都中央区)は14日、シンガポールのコールドチェーンロジスティクス市場が2033年までに、81億4000万ドル(1兆2596億円)規模へ拡大すると発表した。24年の45億5000万ドル(704億1466万円)から年平均成長率6.67%で推移するとした。
同レポートでは、同国の戦略的な物流ハブとしての位置付け、強固なインフラ、規制制度の効率性、デジタル化の進展が成長を支えているとした。特に生鮮食品、バイオ医薬品、温度管理が必要なEC(電子商取引)配送の需要増加が、冷蔵施設やIoT(モノのインターネット)対応輸送システムへの投資を後押ししている。
食品・飲料分野では輸入冷凍食品の増加を背景に、温度監視や自動化、予測分析の採用が進む。医薬品ではバイオ医薬品やワクチンの取り扱いが拡大し、ブロックチェーンを用いたトレーサビリティーやAI(人工知能)による管理が導入されている。
技術面では、IoT(モノのインターネット)センサーやクラウド監視、AI主導の予知保全、自動搬送車などの自動化設備が運用効率を高めている。持続可能性では、環境配慮型冷媒、太陽光発電の冷蔵設備、電動冷蔵トラックの導入が進んでおり、シンガポールのグリーンプラン2030に沿う取り組みが広がる。
シンガポールは東南アジアの中心に位置し、チャンギ航空貨物センターの拡張により広域的なコールドチェーンネットワークの強化が見込まれている。
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