
(出所:JA三井リース)
調査・データJA三井リース(東京都中央区)は17日、JA三井リースオート(同)と共同で、電知(埼玉県本庄市)、日本オートリサイクル(富山市松浦町)と連携し、電動車のバッテリー診断・放電サービスの実証を完了し、正式運用を開始したと発表した。
本サービスは、リース返却車両や廃車となったEV(電気自動車)・HV(ハイブリッド車)を対象に、CHAdeMO端子を用いてバッテリーの劣化状態を診断・放電するもの。電知の持ち運び可能な診断機器を活用し、リサイクル現場や整備工場などで非破壊かつ短時間のバッテリー評価が可能となる。診断には電気化学インピーダンス法を用い、SOH測定では困難な劣化度を高精度に把握できるとしている。
リサイクル現場ではEVバッテリーの長期保管による発火リスクやスペースひっ迫が課題となっており、放電機能を備えた同機器の活用で、安全な保管・輸送の実現を目指す。
車載バッテリーのリユース・リサイクルは、レアメタル資源の有効活用やEV中古車の再流通促進において重要性が増している。経済産業省は2030年に市場規模が80兆円に達すると試算しており、今回の取り組みは、資源循環と物流安全性の両面に寄与する可能性がある。今後は全国展開を視野に、体制の構築と技術高度化を進める方針だ。
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