ロジスティクスTerra Drone(テラドローン、東京都渋谷区)は20日、ベルギーの子会社でドローンなどの運航管理システム(UTM)の開発を手がけるユニフライが、インドの航空関連企業CorePeelersと、インド国内でのUTMの活用・実証に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。MOUは、テラドローンとユニフライが共同で出展している国際航空宇宙展「ドバイ航空ショー2025」(UAE、17‐21日)の会場で行われた締結式で署名が交わされた。

(出所:Terra Drone)
インドでは、インフラ点検や物流、防災、農業などさまざまな分野でドローンの活用が広がっており、政府は「Digital Sky」と呼ばれる仕組みを設けて、ドローンの登録や飛行許可などの手続きをオンライン化し、ドローンの安全な運用体制の整備を進めている。
一方で、機体数の増加によって飛行計画の事前確認や飛行中の運航監視といった機能を持つUTMを、インドの運用に即した形で整備していくことが求められている。このため、世界各国でUTM運用の実績を持つユニフライと、CorePeelersが連携して、UTMのローカライズと実用化に向けた実証を進めることになった。
CorePeelersは、航空や空港、防衛分野を中心に、政府機関や政府系企業向けのデジタル化プロジェクトを数多く手がけてきた。プロジェクト全体の計画・管理から、複数システムの連携の設計、現場への導入支援まで一貫して担い、インドの航空インフラの高度化に寄与している。
MOUに基づき、ユニフライはUTMのプラットフォームや関連技術を提供し、CorePeelersはインド国内でのローカライズやシステム連携の設計のほか、政府機関や政府系企業、防衛関連機関、空港運営者などとの調整窓口を担う。両社は今後、空港の管制システムなど既存インフラとの連携方法を共同で検討し、規制当局などを対象とした共同デモンストレーションを通じて、UTMの実証や試験運用を進める。さらに、将来的な空飛ぶクルマの活用を見据え、必要となる空域設計や運航ルールなど、同分野での協業に向けた検討も行う。
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