
▲実証事業におけるグリーン水素製造設備(出所:丸紅)
荷主丸紅は25日、豪州で実施していた安価なグリーン水素製造と、インドネシアへの輸送、水素の利活用に向けた実証実験が完了したと発表した。
丸紅は2022年1月から環境省の補助金を受けながら、同国の南豪州にある施設で実証実験を続けていた。実証実験では、子会社のSmartest Energy Australiaのエネルギーマネジメントシステムと蓄電池を活用し、余剰再エネ電力から安価で安定的なグリーン水素製造を行った。製造したグリーン水素は、水素吸蔵合金タンクを使用してインドネシアへ輸送。同国ジャカルタ近郊の工業団地で、燃料電池を通じ長時間にわたって電力を供給した。同社は実証実験の結果、水素の輸送手段としての水素吸蔵合金の有用性と、製造から供給までのサプライチェーン構築の実現性を立証したとしている。
丸紅は、実証終了後も実証実験に用いた施設を使い、余剰再エネ電力で安価なグリーン水素を製造し、豪州国内での利活用を図る。同施設に隣接する天然ガス火力発電所を保有するエネルギー会社Iberdrola Australiaとの間で水素売買契約を締結しており、ことし9月には製造したグリーン水素を使って、同国で初めての混焼試験にも成功している、今後もガスタービンの混焼燃料としてグリーン水素を供給するとともに、水素製造のために導入した蓄電池を系統電力の調整のために活用する。
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