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調査・データSGホールディングス傘下でIT統括事業を担うSGシステム（京都市南区）は27日、独自開発した「AI音声認識・要約ツール」をコールセンター業務に導入し、11月から関東支店で本格運用を開始したと発表した。通話内容の自動テキスト化と要約作成を一体で行う仕組みで、オペレーターの記録作成業務を30％削減できる見込みだ。
同社は佐川急便の出荷・配送に関する問い合わせセンターを長年運営してきたが、記録品質のばらつきや作業負担が課題となっていた。既存の高額な要約ツールは大規模センター向けが中心で、導入ハードルが高かった。このため、SGシステムがAI（人工知能）要約モデルのプロンプト最適化を進め、短期間で導入できる低コストツールとして開発した。
（クリックで拡大、出所：SGシステム）
実証実験では、保険会社や複合機メーカーのセンターで月180時間の作業削減を確認。業務品質の均一化に加え、文章作成が不得意なスタッフでも通話対応を担いやすくなるなど、人材確保面での効果も期待される。
今後は沖縄コンタクトセンターやグループ会社への展開に加え、外部企業への提供も視野に入れる。物流現場で増加する問い合わせ対応やバックオフィス業務の効率化にも活用可能で、グループ横断のDX（デジタルトランスフォーメーション）推進策として位置づける。
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