
▲ユーザー事例講演の様子(出所:SBS東芝ロジスティクス)
ロジスティクスSBS東芝ロジスティクス(東京都新宿区)は27日、今月14日に開かれたダッソー・システムズ(フランス)主催の国内最大級の3次元CADイベント「3D EXPERIENCE WORLD JAPAN 2025」(港区)で、シミュレーションソフトを活用した包装設計のDX(デジタルトランスフォーメーション)事例を紹介する講演を行ったと発表した。
同イベントでは、ソフトウエア開発のダッソー・システムズが手がける、CAE(コンピュータ支援工学)ソフト・システムのブランド「SOLIDWORKS」の各種製品のほか、企業の導入事例が紹介された。
SBS東芝ロジも包装材の試作前に設計の妥当性を検証するため、シミュレーションソフトの「3DEXPERIENCE Works Simulation」を導入した。自力でデータを作成したうえで段ボール材の衝撃解析を行って、材料や形状に適した解析条件設定などのノウハウを蓄積し、実設計に使えるレベルでの包装設計が可能になった。
同イベントのユーザー事例講演では、包装・治具技術担当の戸田太地氏が登壇し、「段ボール包装の落下衝撃解析-物流を、超えていく-」と題して、具体的なソフトの活用方法を発表した。
同社によると、市販CAEでは段ボールの材料特性データ(素材強度値)が十分にそろっていないため、自社所有の試験設備で段ボールの材料試験を行い、CAEで利用できる材料特性データを作成した。
そのうえで、段ボールを落下させたときの構造解析を行ったが、0.01‐0.02秒の短い時間に起こる箱の内容物の動きをコマ送りで見たり、断面図を表示して観察したりして、実機試験では見ることのできなかった動きを確認できたという。
また、同社はこれまでCAEソフトを使ったことがなかったが、eラーニングシステムや代理店のサポートなどで、使いこなすことができた。
講演のほか、会場にも講演企業としてブース出展し、同社のDFL(デザイン・フォー・ロジスティクス)包装設計、ISO17025認定包装試験、包装貨物衝撃シミュレーションの各種サービスを紹介した。
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