産業・一般外国人ドライバーの採用が進む物流業界で、人材確保に関わる新たな支援サービスが登場した。運転免許取得支援を手がけるジップラス(東京都渋谷区)は1日、外国運転免許切替(外免切替)受験者向けのAI(人工知能)学習サービス「Drivey」(ドライビー)を提供開始した。10月の制度改定で試験難易度が大幅に上昇するなか、外国人ドライバーの採用・育成に取り組む物流企業にとっても実務負担の軽減につながる。
警察庁によれば、外免切替者は過去10年で2.5倍に増え、2024年度は7万5900人に達した。一方、制度改定後の知識確認試験はこれまでの「10問中7問正解」から「50問中45問正解」と大幅に厳格化。文章問題が中心となり、理解力と読解力が重視される内容へ移行したことで、合格率の低下が課題となっている。
Driveyでは、AI講師による10分の学習動画、多言語字幕付きテキスト、弱点抽出機能、個別カリキュラム生成などを組み合わせた教育サービスを提供。日本語の習熟度に頼らず理解を深められるよう、日本語・英語・中国語・ベトナム語・インドネシア語・ミャンマー語に対応する。模擬テストは新形式と同じ50問構成で、試験本番を想定した訓練が可能だ。
物流現場では外国人ドライバーの戦力化が不可欠となりつつあるが、試験難化は企業の採用計画にも影響を及ぼす可能性がある。ジップラスは今後、仮免・本免や二種免許学科など交通教育全体への拡大を見据え、「外国人が日本の交通社会に安全に参加できる環境づくり」に取り組む方針だ。企業向けの学習進捗管理機能も備えており、物流企業の研修インフラとしても活用が期待される。
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