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製造業の手戻りを6割が経験、情報活用不全課題に

2025年12月9日 (火)

調査・データ自然言語処理に特化したAI(人工知能)スタートアップのストックマーク(東京都港区)は9日、製造業の開発現場における情報活用実態を調べたアンケート結果を公表した。開発スピードの加速と難易度の上昇が進むなか、情報見落としに起因する「手戻り」が常態化し、生産性を大きく損ねている実態が浮き彫りとなった。

調査では、直近3か月で情報見落としによる手戻りを経験した割合が63%に達した。特に設計・開発部門では半数が「月1回以上発生」と回答しており深刻だ。1回の手戻りに伴う損失は、個人作業2-3日と追加対応2-3人を要し、平均9人日相当の工数ロスが発生すると推計される。67%は他部署や第三者による指摘で発覚しており、影響が広範に及ぶ点も特徴だ。

手戻りの主因は「情報が多すぎて把握しきれない」(23%)が最多で、「共有不足」(20%)、「必要情報にアクセスできない」(18%)が続いた。データ自体は存在するものの、検索性や構造化の不足により活用できない“情報過多と活用不全”が構造的な課題となっている。

一方、DX(デジタルトランスフォーメーション)やAI導入による効率化を「実感していない」と答えた割合は72%に上り、情報洪水へ対応する環境整備が追いついていない状況も明らかになった。ストックマークは、社内外ナレッジを横断的に取得・活用できる基盤づくりが、製造業の競争力確保に不可欠だとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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