ロジスティクス日本財団は10日、無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」の一環として、旅客船「おりんぴあどりーむせと」が自動運転レベル4相当の自動運航機能を活用した商用運航を開始したと発表した。5日に国の船舶検査に合格し、一般旅客が乗船する定期航路における商用運航としては世界初の事例となる。

(出所:日本財団)
同船は、国際両備フェリー(岡山市中区)が運航する全長66メートル、定員500人の中型旅客船で、新岡山港と土庄港を結ぶ離島航路に就航している。船舶交通量が多く、島や岩礁などの障害物が点在する瀬戸内海域での運航を想定し、自動避航やセンサー制御を含む高度な自動運航システムが搭載されている。
国土交通省は24年に自動運航船の検査方法を整備。設計・機器搭載段階の初回検査と、実海域での動作検証を含む2回目の検査を通過した船に対して「自動運航船」としての認可を付与する。おりんぴあどりーむせとは7月と12月にこの2段階の検査を合格し、商用運航に至った。
日本財団は、40年までに内航船の50%を無人化する目標を掲げ、旅客船のほかコンテナ船やRORO船を対象とした技術実証を進めている。今回の運航開始は、深刻化する船員不足や離島交通の維持といった課題に対し、自動化技術が安定輸送と安全性の確保に寄与することを示す取り組みと位置付けられる。
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