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日本郵船、CCS構築でペトロナスと覚書締結

2025年12月24日 (水)

ロジスティクス日本郵船は23日、グループ会社のクヌッツェン・エヌワイケイ・カーボン・キャリアーズ(KNCC、ノルウェー)と、マレーシア国営石油会社ペトロナスの子会社ペトロナスCCSソリューションズ(ペトロナスCCS、PCCSS)と、常温昇圧(EP)方式を用いたCO2回収・貯留(CCS)バリューチェーンの構築に向けた覚書(MoU)を締結したと発表した。

この覚書は、液化CO2(LCO2)の越境海上輸送や一時貯蔵、海底下への圧入などの技術的・経済的な実現可能性を評価するもので、マレーシアを中心とした東南アジアにおける越境型CCSインフラの検討を目的とする。KNCCが保有するEP方式は、0-10度、34-45バールという条件下でCO2を液化・輸送する技術で、柔軟性とコスト面に優れる。

(出所:日本郵船)

KNCCは、同方式によりCO2の液化から陸上貯蔵、浮体設備、海上輸送、海底圧入までを一貫して実施する計画を描いており、マレーシアを域内のCCSハブとする構想がある。今回の提携はその中核となる取り組みと位置づけられている。

CCSは、脱炭素社会の実現に向けた有効な技術として国際的な注目が高まっている。日本郵船は本事業を通じて、エネルギー転換に向けたGX(グリーントランスフォーメーション)の推進および海上輸送を基軸とした脱炭素化の進展に寄与する考え。

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