ロジスティクス本誌編集部の記者たちが、1月上旬で注目した物流ニュースを取り上げ、その背景や今後の影響について座談会形式で語り合いました。記事本文だけでは伝えきれない現場の空気感や取材の視点を、読者と共有するのが狙いです。
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中小零細の廃業進む、黒字休廃業は5割下回る/休廃業・解散が3年連続最多、TSR調査で6.7万件
記者A「休廃業が過去最多という数字が出たけれど、物流業界でもM&Aの動きが非常に活発になっているよね。ただ、現場の話を聞くと、少し潮目が変わってきている感じもする」
記者B「そうだね。これまでは車や人を確保するためにM&Aを、という勢いがあったけれど、最近はある大手幹部からも、買収したくてもまともに経営が成り立っている健全な会社がもう残っていない、という声が漏れ始めている」
記者C「M&Aがブームのようになっている一方で、最近は悪質な仲介会社の存在も耳にする。成長を謳う提案であっても、実態はデューデリジェンス不足で失敗するケースが少なくない。仲介会社によって、調査資料が数十ページに及ぶところもあれば、A4数枚で済ませてしまうところもあるというから驚きだ」
記者B「間接部門やIT投資は規模の経済が効くから、業界の再編自体は不可欠だ。でも、今は海外人材の仲介も含めて偽物が紛れ込みやすい時期。大手だから安全というわけではなく、荷主や物流企業側にも確かな目利き力が求められているね」
RFIDタグ市場、32年までに290億ドルへ拡大
記者B「RFIDの市場予測が出たけれど、やっぱりこの技術は物流効率化の鍵になると思う。車両の探索や倉庫管理の自動化など、ポテンシャルは計り知れない」
記者A「ユニクロやコンビニのセルフレジを見ると、その便利さは実感するよね。一括で読み取れるのは大きな魅力だ」
記者C「ただ、物流現場への普及には根深い課題がある。一つはコストの二重構造。ICタグを導入しても目視確認のために従来のラベルを廃止できず、追加コストが発生してしまう。また、日本特有の『100%読み取り必須』という文化も障壁だ。欧米や中国のように『98%読めるなら効率的だ』と割り切れないことが導入の足枷になっている」
記者B「タグに金属が含まれるため、廃棄方法や水濡れ時の不読リスクといった実用上の課題も指摘されている。それでも、中長期的にはこうした問題も解決へと向かうはず。どのタイミングで国内の実社会に深く浸透するか、継続的なウォッチが必要だね」
日通とJR東海、新幹線活用の即日貨物輸送を開始
記者C「新幹線活用のサービス、開始後に実際にどれほど活用されているのか、実例を追いかけていく価値があると思う。緊急医薬品や精密機器など、高い運賃負担力のある荷物がどれだけ動いているのかが注目点だね」
記者B「メディアとしては、その後の積載率や具体的なコスト削減効果などを定点観測していく役割があるはずだ。大手のリリースは発表時点で満足しがちだけれど、その後の検証こそが重要だよ」
記者A「航空便との比較も興味深いね。速度そのものは飛行機が勝るけれど、新幹線は駅が都市のど真ん中にある。空港アクセスを含めたトータルのリードタイムでは、新幹線の機動力が勝るケースも多いはずだ」
記者C「新幹線のホームだと、旅客向けの新幹線を使った『はこビュン』の荷物を載せた台車を見かけるけど、貨物専用編成だとどういう運用をしているんだろうね?運用実態や、積み下ろしを含む地上オペレーションの効率性も気になる。航空便との使い分けの基準を明確にするためにも、現場の動きを直接取材して、読者が知りたい『実際のところ』を明らかにしていきたいね」
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