ECRecustomer(リカスタマー、東京都中央区)は2日、東南アジア市場での海外展開を本格化すると発表した。東南アジア唯一のShopify(ショッピファイ)プラチナパートナーであるジャンプスタート・コマース(シンガポール)と戦略提携を締結し、越境EC(電子商取引)における購入後体験の設計支援を強化する。

▲Recustomer代表取締役CEOの柴田康弘氏(左)とジャンプスタート・コマースCEOのザビエル・リー氏(中)
同社によると、日本の物販EC市場は2019年の10兆円から足元では15兆円へ拡大している。一方、東南アジア市場は同期間に4兆1000億円から24兆3000億円へ拡大し、2021年時点で日本を上回った。人口増加や中間層の拡大を背景に、EC市場は成長を続けている。
代表取締役CEOの柴田康弘氏は、返品率の違いにも言及した。日本は3-5%とされるのに対し、東南アジアは15-20%という。「日本では通信販売にクーリングオフ制度が適用されない。一方で東南アジアでは返品や交換を前提とした運用設計が求められる」と述べた。
さらに同氏は、東南アジアでは代金引換(COD)の比率が高く、返品に加えて受け取り拒否への対応も重要になると説明した。越境取引では通関や関税処理も含めた運用設計が必要となる。返品や受け取り拒否が発生した場合には再配送や在庫の再処理が伴い、物流オペレーションにも影響が及ぶという。また柴田氏は、シンガポールの物流企業トラックXとAPI連携を進めていることにも言及した。
こうした市場環境を踏まえ、同社は購入後体験の設計を海外展開の中核に位置付ける。返品や交換、配送後対応までを一貫して設計することで、成長市場での事業拡大を図る。
今回の提携では、ジャンプスタートが有するShopifyの実装・運用支援力とRecustomerの購入後体験プラットフォームを組み合わせる。販売代理店契約を軸に導入を進め、共同マーケティングも展開する。
ジャンプスタートは東南アジアで800サイト以上のShopify構築実績を持つ。ザビエル・リー氏(CEO)は「返品は顧客体験の中核を担う重要なプロセスである」と述べ、返品フローの標準化の重要性を強調した。両社はファッション・D2C領域を起点に導入を進め、アジア市場における購入後体験の高度化を目指す。
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