
▲「GENIAC-PRIZE」(出所:JDSC)
ロジスティクスデータサイエンスとAI(人工知能)技術を基幹産業に実装する東大発のテクノロジーカンパニー、JDSCは25日、同社が東洋船舶と共同開発した船主向けAIエージェント「AI番頭」が、経済産業省とNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が推進する生成AIプロジェクト「GENIAC」(Generative AI Accelerator Challenge)のコンペティション「GENIAC-PRIZE」において、カスタマーサポートの生産性向上領域で第2位を獲得し、懸賞金4000万円を獲得したと発表した。同テーマの1位はタクシー配車業務のAI音声対応を開発した未来都とnewmoの共同チームが受賞した(懸賞金5000万円)。
GENIAC-PRIZEは生成AIの社会実装を加速するため経産省とNEDOが立ち上げた国家プロジェクト規模のコンペティションで、懸賞金総額は8億円を超える規模に上る。今回のカスタマーサポートテーマには56件の応募があり、各業界の業務に組み込まれた実証成果が審査の軸となった。
AI番頭は海事産業特有の各種契約書や技術情報、規則情報、メールなど膨大なドキュメントを横断的に調査・回答するAIエージェントだ。海運業界では船舶運航や顧客対応に高度な専門知識と経験が求められる一方、人材不足や業務負荷の増大が課題となっている。24年10月から東洋船舶の実業務に組み込まれており、以下の成果が確認されている。
情報検索時間は30分から3分に短縮、判断前の準備時間は60分から10分に削減、情報の抽出精度は属人的判断から95%を超える精度に向上、月間の業務効率は最大54時間削減を実現した。過去のメールや契約書に蓄積された判断履歴をもとに意思決定の軸を整理・再利用することで属人化していた業務の標準化を実現し、複数の用船契約書を横断的に比較して差分を抽出することで契約条件の最適化にも貢献している。
JDSCは今後、本取り組みで得た知見をもとに物流・製造・エネルギーなどの産業領域でもAIエージェントの社会実装を加速する方針だ。
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