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畜産物流で段ボール循環、JA全農と日本ハム

2026年3月26日 (木)

ロジスティクス全国農業協同組合連合会(JA全農)と日本ハムは26日、畜産・加工食品用段ボールの循環利用を進める「ダブル・クローズド・ループ・リサイクル」を開始したと発表した。両社の事業連携「JA全農・日本ハム共創プロジェクト」の一環で、流通段階における資源循環の高度化を図る。使用済み段ボールを回収し、同用途の原料として再生したうえで、再び両社のサプライチェーン内で利用する仕組みで、国内古紙循環率100%の達成を目標に掲げる。

▲JA全農・日本ハムにおける「ダブル・クローズド・ループ・リサイクル」の仕込み(クリックで拡大、出所:JA全農)

段ボールは古紙を主原料とするマテリアルリサイクルが確立された包材だが、近年はアジアを中心に古紙需要が拡大し、日本国内では古紙輸出の増加による資源流出が課題となっている。こうしたなかで、国内循環を維持・強化する取り組みとして、クローズド・ループ型の再資源化の重要性が高まっている。

今回のモデルは、従来のクローズド・ループを一企業・一用途内にとどめず、複数企業の流通段階まで拡張した点が特徴だ。JA全農は2022年から青果物用段ボールで同様の仕組みを導入しており、今回これを畜産・加工食品分野に横展開した。両社の物流網を横断して段ボールを循環させることで、資源の囲い込みと安定調達の両立を狙う。

畜産酪農業は、食品副産物の飼料化や排せつ物の堆肥利用など、もともと循環性の高い産業構造を持つ。今回の取り組みは、その循環を包材領域まで拡張するものであり、サプライチェーン全体での資源効率向上を志向するものと位置付けられる。

一方で、実運用においては回収・選別・再資源化の効率やコスト、参加企業の拡大が持続性を左右する。特に物流現場では回収動線の設計や保管スペースの確保など、オペレーション面での負荷も想定される。今後は対象範囲の拡大とともに、物流効率と環境価値を両立できるスキームとして定着するかが焦点となる。

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