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鉄スクラップ輸送を鉄道へ転換、CO2を32%削減

2026年4月24日 (金)

ロジスティクス東京製缶、マルストランスポーテーション(川崎市川崎区)、JR貨物、JR貨物ロジ・ソリューションズ(東京都中央区)の4社は24日、鉄スクラップ輸送に鉄道コンテナを活用した新たな物流スキームを構築し、5月から運用を開始すると発表した。トラック主体だった輸送の一部を鉄道へ切り替えることで、輸送時のCO2排出量を32%削減する。

▲新造した無蓋コンテナ(出所:JR貨物)

対象は東京製缶の東京湾岸サテライトヤード(首都圏で発生する鉄スクラップの集約拠点)から宇都宮工場までの輸送。従来は全量をトラックで輸送していたが、今回、東京貨物ターミナル駅から宇都宮貨物ターミナル駅までを鉄道輸送に置き換える。ヤードから駅、駅から工場までの集荷・配送はマルストランスポーテーションとJR貨物ロジ・ソリューションズが担い、幹線輸送をJR貨物が担当するモーダルシフトの形となる。

輸送には鉄スクラップ専用の無蓋コンテナを新造し、20フィートコンテナを2個積載可能な特殊シャシーも導入した。これにより積載効率と荷役性を両立し、鉄道輸送に適した運用体制を整えた。4月21日には東京貨物ターミナル駅でコンテナ完成式典を開催し、関係各社が今後の連携強化を確認した。

▲鉄道輸送の概要イメージ(クリックで拡大、出所:JR貨物)

鉄スクラップは電炉製鉄の主原料であり、安定調達と効率輸送は生産体制に直結する。電炉自体が高炉に比べCO2排出量の少ない製造プロセスとされるなか、今回の取り組みは物流段階での脱炭素化を加えるものとなる。エネルギー効率の高い鉄道輸送の活用により、サプライチェーン全体での環境負荷低減を図る。

また、トラックドライバー不足が深刻化するなか、幹線輸送の鉄道シフトは輸送力確保の観点からも有効だ。4社は今後、輸送量や対象路線の拡大を含めて取り組みの検証を進める。

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