ロジスティクスキッコーマングループの物流を担う総武物流(千葉県野田市)は8日、日本パレットレンタル(JPR、東京都千代田区)が提供する納品伝票電子化・共有システム「DD Plus」を導入したと発表した。複写式の納品伝票を普通紙に切り替えるとともに、従来は別々に発行していた納品伝票とパレット伝票を一体化し、伝票事務の負担軽減を図る。年間で330時間の作業時間削減を見込む。
総武物流では、製品出荷時に複写式の納品伝票とパレット伝票を別々に発行し、内容を突き合わせてセットにする作業が発生していた。ドットプリンターによる印刷待ちや、ミシン目の切り取り、控え伝票の剥離、仕分け、パレット枚数の手入力などが現場の付帯作業となっており、物流2024年問題への対応が求められるなかで、生産性向上の課題になっていた。

▲パレット枚数を目視確認して手書きする作業がなくなった(出所:日本パレットレンタル)
今回の導入では、総武物流の自社システムとDD PlusをAPIで連携し、出荷データからパレット枚数を自動登録できるようにした。これにより、目視確認、手書き、後からのPC入力という作業をなくし、入力ミスや漏れの抑制につなげる。納品伝票とパレット伝票はA4普通紙に集約し、伝票同士を合わせる作業も不要にした。複写式伝票からレーザープリンターによる普通紙印刷へ移行することで、印刷速度の改善も見込む。
発行済みの伝票はシステム上で保存されるため、問い合わせ時に紙の束から伝票を探す作業も減る。対象はキッコーマングループ拠点間の一次輸送で、総武物流はこの範囲で年間1万7000台以上の車両を運行している。伝票処理の効率化は、物流センター内の事務負担を減らすだけでなく、トラックドライバーの待機時間短縮や現場運用の平準化にもつながる。

▲取り組みの対象となったキッコーマングループ拠点間の一次輸送の様子(出所:日本パレットレンタル)
総武物流は、自動フォークリフトの導入やピッキング作業のデジタル化なども進めており、今回の伝票改善も一連の物流効率化の取り組みの一部となる。JPRのDD Plusは、電子納品伝票の送信、受領、保存に加え、レンタルパレットの受払い処理にも対応する。紙伝票と電子伝票を輸送先ごとに選択できる設計としており、電子化への移行期にある物流現場での導入を想定している。
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