ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

四国に続いて2艇目

IHI、社会福祉法人から津波救命艇を受注

2014年2月5日 (水)

話題IHI、社会福祉法人から津波救命艇を受注IHIは5日、社会福祉法人洗心福祉会(三重県津市)から、高齢者介護施設「浜島地域密着型ケアセンターシルバーケア豊壽園」(同県志摩市)向け津波救命艇1艇を受注したと発表した。

受注した津波救命艇は、緩衝剤を含めて長さ8.4メートル、幅2.9メートル、高さ3.1メートルで、定員は25人。3月の完成後、引き渡す。

同社は2012年10月に四国運輸局から津波救命艇の試作艇の開発・製造の委託を受け、昨年3月に試作艇を完成。昨年8月には同運輸局から津波救命艇ガイドライン(四国運輸局策定)の基準を満たしていることを承認され、実用艇として有効な津波防災対策に活用される。

津波救命艇とは、津波の激しい流れや瓦礫から逃れ、命を守るための乗り物で、津波警報が発令された際、近くに高台や津波避難ビル・タワーがない場合や、急いで避難することが難しい避難困難地域の住民、幼児、高齢者などの要援護者のために開発された。

避難者が艇内で安全・安心に過ごせるよう、転覆しても元の状態に戻る自己復元性能や秒速10メートルの津波流中の衝突に耐える性能を備えている。