ロジスティクス多くの物流・運送事業者が安全対策を講じているなか、先進のAI(人工知能)ドラレコを導入し、安全対策のDX(デジタルトランスフォーメーション)化にいち早く先鞭を付けたのがSBSロジコム(東京都新宿区)だ。
交通事故ゼロの実現に向けて、各営業所へのAIドラレコ導入を決断した同社。「運行管理者とドライバーが密なコミュニケーションを重ね、ともに事故を防いでほしい」──。AIドラレコの導入は、そんな温かい思いからスタートした全社的なプロジェクトだった。しかし、いざ運用が始まると、現場では大きな壁が立ちはだかっていた。
一部の営業所では着実に事故削減の成果が出ている一方で、別の営業所ではなかなか成果が上がらない。
SBSロジコムの常務執行役員・中藤和生氏は「導入が早かった営業所から順に成果が上がり、遅かった営業所の成果が遅れているだけなのだろうか、と思った」と当時を振り返るが、実際はそうではなかった。「成果が上がっていない営業所は、車両にドラレコを付けたはいいものの、その後はシステムにログインすらしていない状態だった」という、運用における深刻なムラが発覚したのだ。

▲SBSロジコム常務執行役員の中藤和生氏
同社では、現場ごとの属人的な指導体制を打破し、営業所間の安全対策を高いレベルで平準化すること。さらには「遠隔点呼」の導入を見据え、早朝・深夜帯の管理強化と全社的な運行管理の標準化を目指していた。しかし、「現場の自主性に任せるだけでは限界がある」。そう痛感した中藤氏が打った、次の一手とは。
着々と安全対策を根づかせ、安全だけでなく、点呼体制の標準化を目指すSBSロジコム。6月10日開催の「第1回 事故ゼロ経営サミット2026」には中藤氏が登壇し、試行錯誤の末にたどり着いた安全対策と運行管理の現在地を語る。
サミット当日は、丸全昭和運輸物流品質管理部理事の飯岡剛氏と登壇し、パネルディスカッションで安全DX導入への苦闘のプロセスが、生々しい現実を交えながら披露される。
「安全指導の属人化に悩んでいる」「ドライバーへの正当な評価制度を作りたい」「本気で乗務員と会社を守りたい」と考える経営者や運行管理者にとって、即効性のある実践知と勇気を得られる貴重な機会となる。
■登壇セッション概要・日時
13時35分-14時20分(第一部)
・テーマ:「トップランナーに学ぶ、組織的な安全DXと品質向上(仮)」
■登壇者
SBSロジコム 常務執行役員 管理本部長・経営企画部長 中藤和生氏
丸全昭和運輸 物流品質管理部 理事 飯岡剛氏
ナウトジャパン社長 赤井祐記氏
■モデレーター
LOGISTICS TODAY赤澤裕介編集長、鶴岡昇平記者
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